インナーとは?季節やシーンによって違うインナーの必要性と役割
みなさん「インナー」という用語は、生活をしている中で一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ「インナーってパンツ?それとも肌着?」「色々な種類があるけど、違いが分からない」など、疑問を抱いている人も多いはずです。
一言でインナーと言っても意味や種類がいくつかあり、特徴に違いがあります。
そこで今回はインナーについてと、季節やシーンごとの役割について詳しくご紹介します。
インナーって何?どれ?
インナーは基本的に「下着」の総称
インナーとは「インナーウェア」の略語で、「下着(アンダーウェア)」の総称として広く使われている言葉です。上半身・下半身に関係なく、「肌着」や「下着」と呼ばれるものを示しますが、広義の意味があります。
例えば、シャツの下に着るタンクトップや、キャミソールがインナーにあたります。スパッツやボクサーパンツ、トランクスなどもインナーです。
インナーには2つの意味合いがあるって本当?
下着だけでなく、シャツの中に着るTシャツやトップス、カットソーなどもインナーと呼ばれることがあります。
これは「上着(アウターウェア)」の中に着るためです。例えばジャケットの下にTシャツを着る場合は、ジャケットがアウター、Tシャツがインナーという扱いになります。
このためTシャツを1枚で着るだけでは、インナーとは言いません。
インナーウェアは日本語に直訳すると「内側の服」なので、アウターの中の服をインナーと呼ぶのも間違いではありません。雑誌などで見かけるファッションのコーディネートに関してのインナーは、大抵こちらの使い方をします。
このように同じインナーという言葉でも2つのニュアンスがありますが、日常生活においては下着や肌着という意味合いで使われるケースが多いです。
少し複雑ですが、話す人や状況によって指しているものが変わるので、会話の流れで判断するといいでしょう。
インナーって必要?季節やシーンによって違うインナーの役割
普段インナーを着ていなかったり、何となく着用していたりすると「どうしてインナーが必要なの?」と、不思議に思うこともあるかもしれません。
インナーを着る理由は状況によって違うため、インナーの役割を季節やシーンに分けてそれぞれ紹介していきます。
春夏インナーの役割
春夏のインナーは、吸水性と速乾性に優れており、サラサラの肌触りをキープできるタイプが多いです。運動後や暑い日でも、汗を素早く吸収して乾燥させます。これにより体の中に熱がこもりにくく、体温上昇を防ぎます。
「暑い日にインナーを着ると、余計に汗をかきそうだから着ない」という人もいるかもしれませんが、クーラーが効いている部屋にいる時間が長かったり、汗をかきやすかったりする場合は特に、インナーを着るのがおすすめです。
春夏のインナーには、汗をかいた後に体温が奪われて、体が冷えるのを防ぐ体温調整の役割もあります。そのため夏でも着ておくと、冷え対策や風邪予防にもなるのです。
夏には普段より1サイズ大きめのインナーを選んでおくと、素肌に密着しづらくなって通気性・速乾性が高まります。
秋冬インナーの役割
寒さが増す秋冬は、保温性の高いインナーを着れば外の寒さに影響されにくく、体温が上下するのを防ぐため、防寒の役割を果たしてくれます。体温を逃さずに保温するため暖かさを保つことができ、体が冷えないように守る働きがあるのです。
また吸湿性が高いものも多く、汗や皮脂を吸収するので清潔な状態でいられます。静電気が起きにくいのも嬉しいですね。
女性の場合は特に「寒過ぎる日はインナーを2枚重ねで着ている」という人も、最近では珍しくありません。もはや冷え性の方にとっては、秋冬のインナーは必須でしょう。
生地が薄めでもしっかり防寒してくれるインナーが増えているので、寒さを我慢しなくてもオシャレを楽しめます。
ビジネスインナーの役割
仕事用としてビジネスシャツの下に着るインナーは、シャツが汗で湿ったり、素肌が透けたりしないようにする役割があります。
インナーが汗を吸い込むため、ベタベタせずに自分が快適に過ごせるだけでなく、汗ジミを防げて見た目も清潔に保てます。周囲の人にも不快な印象を与えずに済みますね。
ちなみに国際的な基準では、ビジネスシャツは下着として扱われています。海外では、シャツの下には何も着ないのがマナーなのです。
しかし日本は高温多湿で、汗をかきやすい条件がそろっています。仕事において信頼を得られる服装をキープするためにも、スーツで勤務するビジネスマンの方は特に、国内ではインナーを着ておいた方が無難だと言えます。
スポーツインナーの役割
運動する際に着用することを想定しているので、伸縮性が高くて動きやすいものが多いです。ピッタリとしていたり、縫い目が肌にストレスを与えにくいように工夫されていたりと、体への負担が掛かりにくい作りになっています。
「コンプレッションウェア(着圧ウェア)」とも呼ばれるインナーも存在し、体に圧を掛けることで血流をよくします。すると乳酸が溜まりにくくなるので、筋肉の疲労を軽減する働きもあります。
また、筋肉の振動を抑えて、無駄なエネルギー消費やブレを抑える役割もあるため、運動効率がアップします。
スポーツインナーは速乾性のある素材で作られている場合が多く、汗をかいてもベタベタしません。すぐ乾いてサラサラに戻るので、快適に過ごせます。
スポーツインナーの中でも、夏向けのものと冬向けのものに分かれている場合もあります。
インナーは快適な生活や体調管理のためにも必要
今回はアンダーウェアの総称でもあるインナーと、インナーの役割についてご紹介しました。
春夏インナーは体温上昇や、汗をかき体温が奪われて寒くなるのを防ぐ体温調整の役割があります。一方で秋冬インナーは保温性が高く、防寒の役割を果たすことが分かりました。
またビジネスインナーはシャツが汗で湿ったり、肌が透けたりしないように着るものです。そしてスポーツインナーは筋肉の疲労や、無駄なエネルギー消費を軽減する機能があります。
このように、インナーは快適な生活や体調管理のために必要なものです。季節やシーンによって性能や役割が違うので、うまく使い分けることをおすすめします。
例えば春夏用・秋冬用をそれぞれ数枚ずつ持っておいたり、ビジネス用やスポーツ用は、着替え分として職場やジムにストックしておいたりと、余分にあると安心ですよ。
インナーを上手に活用して、快適で健康的な生活に役立ててください。
※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。